1. そもそもコーディング代行とは？

コーディング代行とは、主にWEBサイトのコーディング部分を代行して請け負うサービスのことです。
WEBサイトの普及とともに数を増やし、現在数多くのコーディング代行サービスを行う会社が存在しています。
会社によってはコーディングだけでなく、デザインからコーディングまでのプラン、ECサイト向けの商品登録代行オプションといったサービスを展開しているため、用途や状況に応じて依頼が可能です。料金設定はページ単位を採用している会社が多く、ほとんどの場合1ページからの利用が可能です。
またHTML5、CSS3、JavaScriptといった最新技術に対応したコーディングも問題ありませんし、スマートフォンやタブレットでの表示に最適化したレスポンシブにも対応しています。
そのため、コーディング技術のあるスタッフがいないケースはもちろん、一時的にリソースが不足している状況などで有効活用が期待できます。
同様のコーディング外注方法としてフリーランスやソーシャルワークがありますが、信頼のできる取引先の確保に時間がかかる、急な作業量増加に対応が追いつかないといった側面があります。すでに外注先を確保している場合でも、こういった状況に備えてコーディング代行サービスを確認しておくと良いでしょう。

2. コーディング代行を
利用するメリット

コーディング代行を利用するメリットはどういったものがあるでしょうか。
まず1つ目として、単純に作業リソースを外部に出せることがあげられます。デザインとコーディングの両方を担当するスタッフに、デザイン業務に集中して欲しい状況が発生した際はコーディング作業をアウトソースすることで問題の解決が可能になります。
2つ目は、不足している技術を補えることです。求められる技術やクオリティを満たした実装が社内リソースでは難しい、あるいは極端に時間がかかる場合は、その案件や該当ページのみ代行会社に依頼する方法を検討してみましょう。クライアントからCMSでの構築を依頼されたものの、普段は静的サイトのみ作成していて対応できるスタッフがいない際などは心強いです。
3つ目にコストの削減があります。コーディングのリソースが不足しているという状況はしばしば起こりますが、永久に続くわけではありません。特に繁忙期や締め切りが重なったタイミングなど、一時的なリソース不足のために新たなスタッフを雇ってしまうとコストがかかり過ぎてしまいます。人件費だけでなく、面接、採用といった一連のフローに現在のスタッフや自分の時間を使う必要があります。このような一時的に起こったリソース不足には代行業者を活用することでコストを抑えられます。

3. コーディング代行を
利用する際のコツ

では実際にコーディング代行を利用する際には、どういった点に気をつければ良いのでしょうか。
基本的にはサイトのデザインは完成させ、あとはコーディングのみの状態にしておきましょう。その際、この先大幅なデザイン修正が入らないかどうか確認が必要です。ページ数が少ない場合、早ければ数日でコーディングが完了します。もしデータの納品後に大幅なデザインの修正が入ってしまったら再度コーディングの依頼をかける必要が出てくる可能性があります。その頃には社内でコーディングのリソースが作れるといった状況であれば良いですが、なるべくこのような事態は避けたいところです。
構築するサイトの機能についてもしっかりと把握をしておきましょう。JavaScriptによるスライダーやCSS3のアニメーションはもちろん、レスポンシブ対応時のブレイクポイントも必要に応じて設定する必要があります。特に注意が必要なのは対応ブラウザです。ほとんどの代行会社では最新環境でのチェックを行ってくれますが、IE8や7などのレガシーブラウザ対応が必要な案件の場合はチェックが可能かどうか事前に確認を取っておきましょう。